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■ 誓いの言葉2011. 8.10

私たちは、岩手県代表の雫石排球団です。
「岩手県代表」という言葉に誇りと大きな責任を感じています。
3月11日のあの東日本大震災で、東北の各県は大きな被害を受けました。
私たちの住んでいる雫石は、津波の直接の被害は受けませんでしたが、それでもしばらく練習ができませんでした。
4月から少しずつ練習できるようになりましたが、沿岸地域のチームはボールもユニホームも流され、体育館は避難所になっており、6月になるまで全くバレーボールが出来なかったそうです。
家を流されて避難所生活をしている人、家族を亡くした人もいます。
それでもみんなに、バレーを続けて欲しくて、元気になって欲しくて、そしてなによりバレーを一緒にしたくて沿岸のチームを招いて合宿をしました。
一緒にボールを追い、汗を流し、ご飯を食べ、話をしているうちに沿岸のチームの人も笑顔になってくれました。嬉しかったです。
それから、県大会までバレーボールができる喜びを胸に、私たちも、沿岸のチームも出来る範囲で精一杯練習しました。
そして、県大会・・・決勝の相手は沿岸のチームでした。
お互いに最後の最後まで全力を尽くしました。
結果は、私たちが勝たせてもらいましたが、勝った瞬間、嬉しい反面、練習が思うように出来なかった沿岸のチームに」申し訳ない気持ちもありました。
でも、そのチームからも「おめでとう、全国大会頑張って!!」と声をかけてもらい、心から喜ぶことができました。
私たちの後ろには決勝で戦ったチームがいます。
地震や津波に負けないで戦った沢山の仲間がいます。
今、その仲間たちと力を一つに思いを一つに感じながら、この東京体育館に立っています。
パス、サーブ、スパイス、一つ一つのプレーにみんなの力と思いをのせて全力を尽くしたいと思っています。

全国から集まった皆さんも、皆さんを支えて下さっている多くの人に感謝する気持ちは同じだと思います。
感謝の気持ちを力に変えて、頑張りましょう。
震災で、今年の全国大会はないかもしれないと聞き、心配していました。
それが、多くの皆さんのお力で「日本は一つのチーム、がんばろうチーム日本!」の合言葉とともに、このような大会を開いてくださいました。
本当にありがとうございます。

最後に、感謝の気持ちを込めて、皆でこの大会のスローガンを言いたいと思います。
「日本は一つのチーム」(出場チーム選手一同)「日本は一つのチーム」
「頑張ろうチーム日本」(出場チーム選手一同)「頑張ろうチーム日本」

選手代表 岩手県雫石排球団 主将 村田桃香